プランタン=モレトゥス博物館 Museum Plantin-Moretus

大聖堂から外へ出るとあいかわらず細かい雨がしとしと降っています。どうやら今日はずっとこんな天気のようです。

 

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さて次はプランタン=モレトゥス博物館へ向かいます。

 

アントワープの守護聖人

大聖堂から博物館までは徒歩4.5分、その道すがらいくつか聖母子像を見かけました。

 

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こんな風に建物のコーナーの部分に設置されています。

 

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聖母マリアはこの街の守護聖人、いろんな場所から人々の暮らしを静かに見守っているのですね。

 

プランタン=モレトゥス博物館

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1555年にクリストフ・プランタンが印刷工房を開業し、彼の死後は娘婿のヤン・モレトゥスとその子孫たちが後を引き継いで、1867年まで出版事業を続けていました。1876年に工房と印刷設備一式がアントワープ市に売却されたことが後に博物館となるきっかけとなりました。2005年に世界遺産に登録され、2台の世界最古の印刷機が今も残っています。

 

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画像出典:Wikimedia

 

見学料は8€、20€札が使えなかった(お釣りがないと言われた)のでクレジットカードでお支払い。チケットは幅15mmほどの紙テープ状で、手首にくるっとブレスレットのように巻いてもらいました。

 

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博物館のミニチュア。

フロアマップ

 

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ルーベンスの筆による一族の肖像画が多数。

 

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中庭。雨に濡れた建物もなかなか風情があります。

 

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外観はレンガ積みの建物ですが、

 

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中は天井や床に木材がふんだんに使われています。壁は私の大好きな白い漆喰仕上げ。あまり古さを感じさせない内装ですが、歩くと時折大きく軋む床がこの建物が過ごしてきた時間を物語っているのでした。

 

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活字が組まれた原稿。 

 

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活字。様々な書体がありました。ここへ来たいと思った理由のひとつがこの活字です。その昔タイポグラフィを専攻したいと思ったことがありました。その夢は叶わなかったものの、今でも書体には結構拘りがあります。

 

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印刷機。これだけの数を揃えていた工房はヨーロッパ広しと言えども数少なかったそうです。

 

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1階を見終わったら2階へ。この吹き抜けの感じ、好きだなぁ。

 

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ドロップキャップ。これもまた細かくて美しい。

 

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図書室。

 

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精密な挿絵付き植物図鑑。

 

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獅子を模った地図。

 

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公現祭について書かれたページ。挿絵が美しい。

 

2階の展示を見終わってからもう1度1階を廻りました。展示内容も豊富で素晴らしいのですが、住居・工房・店舗が1つになった建物が当時のまま残されているので非常に興味深かったです。

 

インフォメーション

【営業時間】 10:00 - 17:00 月曜休館
【見学料金】 8.00€ カード可
【公式サイト】 Welcome in Museum Plantin-Moretus

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