朝6時。窓を開けるとさわっとした冷たい空気が入ってきました。この時間では通りに人の姿はありませんが、今日は日曜日とあって日中の混雑は必至です。なるべく早く出かけたいところですが、朝食の開始時間が8:30とかなり遅くこれがまったくの想定外でした。時間を持て余したあげく40分ほど朝の散歩に出かけることにしました。
食事を終えていよいよ本格始動です。午前中にどれだけ廻れるかが勝負でしょう。10時OPENの観光スポットが多い中、9時30分から開いている聖血礼拝堂 Basiliek van het Heilig Bloedからスタートすることにします。
ボート乗り場もまだ開いていません。
来た道を振り返ると聖母教会がよく見えました。
今日は日曜日。運河沿いではマーケットの準備が始まっていました。後でのぞいてみることにしましょう。
ブルフ広場にある聖血礼拝堂に到着したのは9時45分頃。4人連れのグループがにぎやかに階上の礼拝堂に入っていったのを見て、先に1階のバシリウス礼拝堂に入ることにしました。
素朴な石造りのチャペルは建てられた12世紀当時のままのロマネスク様式。ひっそりとしたたたずまいは祈りを捧げるにはちょうどいい雰囲気です。薄暗い静寂の中にひとり身を置くとなんとなく浄化されたような気分。
しばらくしてから2階へ。目論見通り先客の4人連れと入れ違いになりました。これで気兼ねなくゆっくり観ることができます。1階とは違いこちらは後から増築したのでゴシック様式です。
第2回十字軍遠征に参加したフランドル伯ディードリックが、コンスタンティノーブルから「キリストの血(聖なる血)」を持ち帰り、この礼拝堂に奉納したので「聖血礼拝堂」という名前で呼ばれるようになったそうです。
ミサの始まる前にこの祭壇にガラス容器に入った聖血が置かれ、ミサが終われば聖血の前で祈りを捧げたり、容器に軽く触れることが許されているそうです。
聖遺物の類はそれこそ世の中に数多く存在し、信者ではない私などはかなり胡散臭いと思ってしまうのですが、信仰心とはそんな疑いをねじ伏せてしまう力があるのでしょう。
インフォメーション
【営業時間】 9:30 - 12:30, 14:00 - 17:30
【見学料金】 礼拝堂は無料、宝物館は2.50€
【公式サイト】 Heilige Bloed