大街道駅からトラム(市電)に乗って道後温泉駅に到着しました。
…駅舎が安っぽくて残念です。
「坊っちゃん列車」が停車中。これには1 Day Pass では乗れません。別途料金と乗車整理券が必要です。
運行スケジュールが決まっていたこともあり、日帰りで時間のない私は乗りませんでした。そんなに興味もなかったし、そもそもここまでやって来たのは温泉に入るためなので。
お目当の道後温泉本館に到着。
明治27年改築の木造3階建て。こんなに古いのに現役の公衆浴場、すごいですね。
利用料金¥1,250の霊の湯二階席のチケットを購入。霊の湯と神の湯の入浴、貸浴衣、貸タオル、お茶、おせんべい、皇室専用浴室「又新殿」(ゆうしんでん)の見学がセットになってます。
下足箱に靴を入れ改札を通って中へ。
まず2階への大広間に案内されます。ここで貸浴衣、貸タオルをもらって浴場へ移動。貴重品は持って行きましょう。脱衣室に鍵付きのロッカーがあります。
霊の湯(女湯)は予想とはだいぶ違い浴室も浴槽も狭くてびっくりでした。建築当時はそれなりに高級感溢れる浴室だったのでしょうが、今では古びた温泉旅館のさらに古びたお風呂と何ら変わりがないです。先客が2人いましたがそれが限度、3人でちょうどいいくらいのスペースでした。
小説「坊っちゃん」の中では「湯の中で泳ぐべからず」というくだりがありましたがあれは男湯の話でしたね。とても泳げる広さではありません。 まあそれでも深めの浴槽にのんびり浸かっているとじんわり汗が出てきていい気分。
私はいわゆる「カラスの行水」派であまり長湯ができません。(でも温泉は好き) ほどほどにして浴室から出ました。着ていた服はエコバッグに入れ、汗がまだ引かない体に浴衣を纏って次は神の湯へ。
神の湯は脱衣室も浴室も霊の湯の3倍くらいの広さがありました。まるで銭湯のような賑わいぶりで、マイお風呂セットを持参した多数のご高齢の女性がたで混み合っていました。なにしろ壁面にあるシャワー水栓はすべて使用中で空きがないのですから。
65歳以上の松山市内在住者は1回¥200、80歳以上は無料とあって利用しない手はないのでしょう。
着替えを済ませて2階の大広間に戻ると、すかさずお茶とおせんべいのサービスが。
20分ほどくつろいで帰り仕度を始めると、皇室専用浴室「又新殿」に案内されます。現在は使われていないそうですが、控えの間・浴室それぞれガイド付きで自由に観ることはできません。写真撮影も禁止です。
「又新殿」見学の後は3階の坊っちゃんの間へ案内されます。こちらは自由見学。坊っちゃんの間以外は休憩室として使われています。
夏目漱石が使用したという坊っちゃんの間。
6畳の和室に漱石ゆかりの品がちょっぴり飾られていました。
漱石の写真。 お髭が立派です。
なんだかんだと1時間半ほど楽しく過ごすことができました。温泉旅館に1泊したら3回はお風呂に入る私としては、できればどこかの宿に泊まって帰りたかったな。
近いうちにリベンジします。