この日の最後のスケジュール、カタルーニャ音楽堂の見学ツァーに参加しました。
カタルーニャを代表する建築家のひとり、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーの代表作であるカタルーニャ音楽堂。ユネスコ世界遺産に登録されている建築の中では唯一現役のコンサートホールです。
見学方法
音楽堂の内部を観るためには2通りの方法があります。
- コンサートのチケットを買って観る
- ガイド付きの見学ツァーに参加する
違いは↓こちらの記事に詳しく書いてあります。
【特集カタルーニャ音楽堂】ガイドツアーVSコンサートどっちがお勧め | バルセロナ ウォーカー バルセロナ ウォーカー
私は公式サイトから英語のガイド付き見学ツァーを予約しました。その理由は2つありますが説明は後ほど。
予約完了のメールに添付されたバウチャーを持って行けば見学OKです。
音楽堂正面
ファサード。道幅が狭いので通りの向こう側から撮影しても音楽堂の全景は入りきりません。
バルセロナの守護聖人である聖ゲオルギウス(サン・ジョルディ)の彫刻。 彼はドラゴンを倒したという伝説を持つ騎士。 絵画などではドラゴンとセットになって描かれていますが、ここではドラゴンの姿は見当たりませんでした。
カフェテリア
正面入口はコンサートのある夜にしか開かないので、見学ツァーの集合場所は1階にあるカフェテリアの中です。
早めに着いたのでコーヒーを飲みながら待っていると、ツァーの案内板の前に列ができ始めました。
見学ツァー開始
時間より少し遅れてツァーがスタート。カフェテリアの中を抜けて中へと案内されました。
初めにガイド2人とショートムービーによるカタルーニャ音楽堂の解説があります。 参加者はざっと50人以上はいたでしょう。ムービーが終わると2つの班に分けられていよいよ見学開始です。
幕間休憩室
まずは幕間休憩室へ通されました。壁にはいくつもの絵画が並び、窓に施されたステンドグラスが自然光を受けてとてもきれい。窓越しにモザイクの美しい柱がならぶ様が見えます。
バルコニー
ガイドの説明が終わるとバルコニーへ出ることができます。砕いたタイルを使ったモザイクは「トレンカディス」と呼ばれる工法で建築当時の流行だったようです。
間近で観るモザイクの美しさに興奮(?)して柱にペタペタ触ってきました。これがガイドツァーを選んだ理由その1。コンサートで訪れた場合はこのバルコニーに出ることができないからです。
コンサートホール
いよいよコンサートホールの中へ。最上階の正面席から観るステージ。
彫刻・ステンドグラス・モザイクタイル・織物などの華やかな装飾に目が奪われてしまいます。なにしろこの音楽堂はふんだんに施された装飾のために肝心の音響効果はイマイチよくないという話ですから(^_^;
そしてなんといっても圧巻なのはステンドグラスに覆われたシャンデリアです。写真では見知っていても実際に観るその大きさと華麗さに圧倒されます。光を受けてキラキラ輝くステンドグラスの美しさにもううっとり。これがガイドツァーを選んだ理由その2。自然光の中でこのシャンデリアを観たかったからです。
まるでクジャクの羽のようですね。その下には著名な音楽家の名前が記されていました。
バラのモチーフが多用されているのは、聖ゲオルギウスが倒したドラゴンの血がしたたり落ちた地面からバラの花が咲いたという伝説にちなんでいます。
最後は1階席に降りてパイプオルガンの説明がありました。録音ですが音色もちょっぴり聞かせてもらえます。このガイドさん、若干Rの発音が強めでしたが判りやすい英語を話していました。
感想
モデルニスモ建築を観るのはこれが初めてでしたが想像以上に素晴らしかったです。 バルセロナまで来たのならばぜひとも訪れる価値のある場所だと思います。 少し残念だったのはツァーが定員制ではないため、2班に分かれたとはいえかなり人数が多くゆったり観られなかったことですね。
インフォメーション
【見学料金】20€ オンライン予約可能(手数料有)
【割引料金】見学日の21日前までに購入すると16€
【スケジュール】10:00 ~ 15:30 30分ごと
【言語】カタルーニャ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、英語
【所要時間】55分
【公式サイト】 http://www.palaumusica.cat/en