モスクワ・シェレメーチエヴォ国際空港に到着しました。初めての空港でのトランジットはちょっと緊張します。ましてここはロシア、不測の事態が起こっても不思議はない感じです。
トランジットはあっさり
ところが実際はしごくあっさりしたものでした。車を降りたらそのまま人の流れに任せてトランジットゲートに進み、乗り継ぎ便のボーディングパスにスタンプを押されて終わりです。所要時間は15分もかからなかったと思います。
今回は同じターミナルD内でのトランジットだったからでしょう。これがターミナルを跨いだりするともっと大変なのかもしれません。
セキュリティゲートの手前でうっかり中国人団体の中に紛れ込んでしまい、ようやく脱出したところで日本語で声を掛けられました。
「ひとりで旅行しているんですか?」
振り向くと声の主はどうやら同年輩(または少し年上?)らしい、よく陽に焼けた日本人女性です。
「そうです。あなたも?」
「ええ。」
旅は道連れ…ってことで
なんとなくそのままおしゃべりしながらセキュリティゲートを抜けて、ヘルシンキに向かうという彼女(Bさん)とラウンジで一緒に過ごすことになりました。
ターミナルDにあるアエロフロートのラウンジは
- クラシック
- ジャズ
- モスクワ
の3つです。1番近くにあったジャズ・ラウンジへ向かうことにしました。
標識の案内に従ってエレベーターで4階へ上がるとそのままラウンジへ出ました。ところがBさんはラウンジの雰囲気がお気に召さなかったようです。(まあ、私も照明の感じがイマイチかなと思いましたが)
「ここの他に利用できるラウンジはないの?」
と流暢な英語で受付の女性に尋ねています。結局3階にあるモスクワ・ラウンジを勧められたので、そちらに向かうことにしました。
モスクワ・ラウンジ
エレベーターでまた3階に降りて免税店を抜けた右側、外貨両替所の向かいにモスクワ・ラウンジの入口がありました。プライオリティ・パスでも利用できるようですね。
受付でボーディングパスを提示して中へ。
確かにこちらの方が明るくて解放的な雰囲気です。Bさんも納得が行ったようでした。ただラウンジ内は結構混雑していて、奥まで進んで1段高くなったフロアにようやく席を見つけました。
ロシアのビールは飲みやすい
せっかくなので飛行機の中では飲まなかったロシア産のビールを頂きました。アルコール度数は4.9%、意外と軽くて飲みやすいです。
キャビアが売っている
こちらは売り物ですがキャビアが置いてありました。
横に長〜いダイニングカウンター。
ワインは6種類+泡
ワインはイタリア・フランス・スペインの赤と白がそれぞれ1本ずつ、計6種類ありました。グラスを注ぎ口の下に置いてから青い液晶の部分のボタンを押すと注がれる仕組みです。初めはよく判らなくて側にいたスタッフに教えてもらいました。
さすがにスパークリングはこの中にはなくて、ワインクーラーの中に入ってました。
食事がおいしい
ホットミールは野菜が中心ですがかなりの種類が置いてあります。他にはパンやカップ麺、サラダ、フルーツなどがありました。
スイーツも豊富。
鮭とほうれん草となんだかよく判らない白身の魚がぎっしり詰まったパイをいただきました。これがなかなかおいしくてボリュームがあります。このひと切れでかなりお腹がいっぱいになりました。
Bさんはバリ島で仕事をして暮らしているそうです。道理でよく陽に焼けているわけですね。この後食べるであろう機内食よりここの食事の方が絶対おいしいに決まっているからと、いろいろと試しながら食べていました。 お料理はどれも彼女の口に合ったようで
「機内食もおいしかったし、このラウンジの食事も充実してる。」
と満足そうに言っていましたが、私も同感です。
一足先に旅立ったBさんを見送った後はワインを飲みながら搭乗時間を待ちました。