海から遠く離れた太宰府の街にびっくりするほどお魚料理のおいしいお店がありました。
日没と共に消える観光客
太宰府天満宮は車・電車・バスを問わず福岡市内からのアクセスがよいので、日帰りで観光に訪れる人がほとんどです。
日中は観光客で賑わう参道も夕暮れと共に人の姿がまばらにになり、陽が落ちた街は徐々に静けさを取り戻してゆきます。
参道沿いの店舗も18:00前後にはそろって店じまい。夜も営業しているのは数軒の飲食店とコンビニくらいです。
飯屋いの吉
そんな中、いつものように口コミを頼りに訪れたのは 飯屋いの吉。
こちらのお店は福吉水産という会社の直営で、福岡県糸島市の福吉漁港で水揚げされた新鮮なお魚がいただけます。しかも店主は元漁師ということでお魚を見る目は確か。
店主が紹介されている記事はこちら↓
カウンター席の片隅で
店内は掘りごたつ式の座敷とカウンター席。座敷は子供を含む家族連れでにぎわっていました。私はカウンター席の端に座ります。
カウンターの中に居た店主に
「写真を撮ってもいいですか?」
と声を掛けると、
「はい、どうぞ。
すっぴんですが。」
と頭に巻いた手ぬぐい(バンダナ?)を取ってこちらを向くというボケをかましてくれました。おちゃめ。
さらに「うちの料理はだいたい2~3人分なので、ハーフと言ってくれたら1人分に量を調節しますよ。」と。これはおひとりさまには優しい配慮ですね。ありがたいです。
お通しのつぶ貝とプレミアムモルツ。
刺し盛り1人前は鯛・甲貝・ふぐ湯引き・さわら・イカ、そして私がリクエストしたごまさば。右下は福岡県民のソウルフード、 おきゅうと です。
お刺身はどれも新鮮でぷりぷり。氷見でいただいたさわらは炙ってありましたが、こちらはそのままです。
初めて食べるごまさばは、すりごまの香ばしさと甘みのあるタレがよく馴染んで実に美味。これならいくらでも食べられそうです。
おきゅうとはエゴノリとテングサが原材料の加工食品で、独特の磯の風味と歯ごたえがあります。一見ところてんのようですが、まったくの別物でした。
もちうお唐揚げハーフ。イボダイのことをこちらではもちうおと呼ぶそうです。黒霧島と一緒にいただきました。白身がふっくらとしてとてもおいしいです。
もう少し飲みたいところでしたが、座敷の方から上がる子供の嬌声がますます激しくなってきたので店を出ることにしました。
すっかり人の居なくなった西鉄太宰府駅を横目に見つつホテルへ戻ります。
感想
夜はやはりローカルのお客が多いのでしょう、日曜の夜ということもあり家族連れの予約客がほとんどでした。子供が多くて騒がしいのはちょっと想定外でしたが、それを除けば味も雰囲気も申し分ないお店でした。
ランチに提供している海鮮丼が観光客に人気のようなので、また訪れる機会があればぜひ食べてみたいですね。
インフォメーション
【住所】
福岡県太宰府市宰府2-1-16
【TEL】
092-922-7070
【アクセス】
西鉄太宰府駅より徒歩3分
【営業時間】
木-火 11:30~14:00 16:30〜23:00
水曜、第2・第4木曜定休
各種クレジットカード可