氷見から高岡まで観光列車「べるもんた」に乗って移動しました。 その様子をご紹介します。
べるもんたとは
べるもんた とはJR西日本が運行する観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」の愛称です。富山県西部の城端線と氷見線を土日限定で1日2往復走っています。
コンセプトは「走るギャラリー」、車窓から眺める山と海の景色を絵画に見立てて楽しむ演出がなされています。
ここがおすすめ‼
車窓からの眺めを楽しみながら、同乗している寿司職人さんがその場で握ったお寿司や、日本酒の飲み比べセットなどをいただくことができます。
乗車日3日前の17:00までに予約をする必要がありますが、数量限定で車内販売もしています。私は車内でオーダーしました。
べるもんたの運行ルート
- 土曜運行:城端線 高岡・新高岡~城端
- 日曜運行:氷見線 新高岡・高岡~氷見
事前申し込みサービス
べるもんたは全区間全席指定です。座席指定券は乗車1ヶ月前の10:00からJRのみどりの窓口や旅行会社で購入することができます。
しかし‼
インターネット予約ならば発売日のさらに7日前から予約が可能な「事前申し込みサービス」が利用できます。私はこれを使ってチケットを予約しました。ネットで予約するにはJ-WESTに会員登録が必要です。
べるもんたは快速列車なので特急券はなく座席指定券になります。料金はおとな530円、こども260円です。乗車券が別途必要です。
事前申し込みでは座席指定ができなかったので、予約完了のメールが届いて初めて自分の座席を知りました。ひとりなのでたぶんカウンター席だろうと思っていましたが、ビンゴです。8Aでした。
きっぷはJR西日本だけでなく、JR東日本・JR四国・JR九州の主だった駅で受取可能です。あらかじめ自宅の最寄駅のみどりの窓口で発券しておきました。
JR氷見駅
JR氷見駅に到着したのは10:45頃。来るときはバスを利用したので初めて見る氷見の駅舎です。タクシーが数台客待ちをしていました。
余談ですが、氷見駅のトイレは天井が高くて綺麗でした。上の写真で言うと停まっているタクシーの向こう、2階建のように屋根が高くなっているあたりです。
べるもんた入線
10:56べるもんた氷見1号が到着しました。使用車両はキハ40形、1両編成です。この列車が折り返し運転でべるもんた氷見2号新高岡行きとなります。
降りてきた人の姿は20人にも満たない数で、これもやはりコロナの影響でしょうか。ずいぶん人気のある列車で予約が難しいと聞いていたのですけど。
車内の様子
車内清掃が終わり、いよいよ乗車します。
ロングシート。こちらは座席指定対象外で、景色を眺めたりする際などに自由に利用できます。
指宿のたまて箱を思い出します。
富山県南砺市の伝統工芸品「井波彫刻」が8作品展示されています。
ボックス席。
感染防止対策としてアクリルパネルのパーテーションが設置されていました。
べるもんたは新型コロナウィルス感染拡大防止のために4月11日から運転を休止し、8月1日から運転を再開しています。
その間にこのような対策がされたのでしょう。
本日の寿司職人さん。自分の席を確認した後、こちらで富山湾鮨をオーダーしました。
お土産品も販売中。
砺波市の伝統工芸品などの展示。
ひと通り見て廻ったので席に付くと、すぐお茶とおしぼりが配られました。
11:05予定通り出発です。乗客は10人あまり、満席にはほど遠い車内です。これなら予約しなくても当日購入できましたね。
沿線にお住まいの方々が線路沿いで手を振って見送ってくれました。こちらも手を振り返します。
ぷち富山湾鮨セット2,100円。
手前左から本サワラ、ズワイガニ、白エビ。奥左から赤ガレイ、カガミダイ。富山湾の新鮮なお魚たちです。白身はどれも甘味があってぺろりと美味しくいただきました。カニはふわっとジューシー。白エビは昆布の軍艦巻きだったのですが、この昆布だけがイマイチだったと思います。
日本酒の飲み比べセットもお願いしたいところですが、この後の観光に差し障ると困るので辞めました。残念です…。
雨晴海岸
雨晴駅を過ぎたあたりから徐行運転に入ります。雨晴海岸の景色をゆっくり眺めたり、撮影したりするための配慮だそうです。
前日ここへ来たときは残念なお天気でしたが、この日は運よく青空が見えていました。ただまたしても立山連峰は雲の中に隠れてしまっています。ずいぶんと恥ずかしがり屋なんですね。
徐行運転は5分ほど続き、雨晴海岸が遠ざかる頃には通常運転に戻りました。
JR高岡駅
伏木駅を過ぎると列車は海から離れて住宅地を走り続け、11:36高岡駅に到着しました。わずか30分あまりでしたが中身のぎゅっと詰まった楽しい旅でした。
乗車記念スタンプ
乗車記念スタンプは乗客全員に配られましたが、氷見駅・高岡駅ではべるもんたとの記念撮影のサービスはありませんでした。きっと感染防止対策なのでしょうね。
さあ、べるもんたに別れを告げて高岡の街へと向かいましょう。