雨に濡れたサン・パウ病院。サグラダ・ファミリアやカサ・バトリョとは違って人の姿はほとんどなくひっそりとしています。○○のひとつ覚えのようにガウディばかりに人気が集まるのはどうにも解せない。…そういう私もバルセロナに来るまでは「ガウディを観る!」と意気込んでいたんですが。
- 世界遺産です
- 豪奢なモデルニスモ建築
- 見学方法
- アプリもあります
- 入口
- 地下通路からスタート
- 管理棟
- サン・サルバドール分館
- サン・ラファエル分館
- 中庭
- サン・マヌエル分棟
- 壁面を飾るモザイク
- 修道女の宿舎
- 管理事務分館
- インフォメーション
世界遺産です
サン・パウ病院の正式名称は「サンタ・クレウ・イ・サン・パウ病院」といいます。元の名前は「サンタ・クレウ病院」でしたが、移転・建替工事費用に銀行家パウ・ジルの遺産が多く使われたこともあって彼の名前が付け足されました。
1997年にカタルーニャ音楽堂と共に世界遺産に登録されています。設計はカタルーニャ音楽堂と同じリュイス・ドメネク・イ・ムンタネー。
2009年までは現役の病院として稼働していましたが、老朽化が進んだため病院としての役目を終え修復された一部の建物が公開されるようになりました。145,000㎡という広い敷地に建つ48の病棟は地下でつながっています。
豪奢なモデルニスモ建築
とにかくこんなにも豪華で美しい建物が病院だということに驚いてしまいます。 個人の邸宅ならばともかく、公共の建物まして病院ともなれば装飾性より実用性が優先されがち。日本の病院では吸音プラスターボードの天井・白い塗装の壁・リノリウムの床といった味気ない内装が一般的です。
ではこの病院は裕福な人たち専用なのかと思えばそうではありません。当時の富裕層は病院に行くことはなく自宅で往診してもらうのがスタンダードでした。この美しい病院を利用していたのは主に貧しい人たちだったそうです。こんな病院に入院できたらきっと出ていくのがイヤだったでしょうね。
見学方法
サン・パウ病院を見学するには、
- ツァーに参加(19€)ガイドはスペイン語・英語
- 自由見学(14€)
の2通りの方法があります。
どちらも公式サイトから予約が可能です。
https://www.santpaubarcelona.org/en
アプリもあります
ガイドアプリもあるので自由見学の場合は利用するのもいいかと思います。オーソドックスなオーディオガイドは3€で借りることができます。
入口
正面向かって右側のこちらが入口です。
地下通路からスタート
私は自由見学を選びました。時間が読めなかったので予約はしなかったのですが、混雑もなく問題ありませんでした。
管理棟
サン・サルバドール分館
こちらは展示スペースになっていました。
ピンクのタイルがかわいい。
サン・ラファエル分館
再現病棟。
ドーム天井のタイルが見事です。
中庭
サン・マヌエル分棟
壁面を飾るモザイク
修道女の宿舎
管理事務分館
窓からはサグラダ・ファミリアが見えます。
インフォメーション
【見学時間】 月 - 土 10:00 - 18:30, 日 10:00 - 14:30
【見学料金】 自由見学 14.00€ クレジットカード可
【公式サイト】 https://www.santpaubarcelona.org/en