フレシネ社のワイナリー訪問を終えて、午後からはカヴァ最古のワイナリーであるコドルニウ社を訪問します。
スペイン王室御用達
コドルニウの歴史は古く創業は1551年、1872年にシャンパンと同じ製法を使用したスペインで初めてのスパークリングワイン(カヴァ)を造りました。
1897年には国王アルフォンソ13世の摂政を務めていた前王妃マリア・クリスティーナがコドルニウ社のスパークリングワインをスペイン王室御用達としています。
生産量ではフレシネには及びませんが、スペイン国内でのシェアは第1位です。
見学方法
公式サイトから予約を入れました。見学ツァーはスペイン語・カタルーニャ語・英語・フランス語の4ヶ国対応。所要時間は90分、2杯の試飲付きで16€です。春・夏のシーズンには11:30と15:30の1日2回英語のツァーがあります。フレシネと違って予約時に時間が判っているのがよいです。
アクセス
サン・サドゥルニ・ダノイアの駅からのアクセスは少々不便です。お天気がよかったので、私は散歩がてらブドウ畑の続く道をのんびり歩いて行きました。ただし30分はかかりますので、天候や体調によっては駅からタクシーを利用するのがよいと思います。
平日(月~金)限定でバルセロナ市内からワイナリーへの直通バスが1便ありますので、それを利用することもできます。
エントランス
コドルニウのワイナリーはカサ・アマトリェールを手掛けたジュゼップ・プッチ・イ・カダファルクの設計で、国の文化財に指定されているモデルニスモ建築の素敵な建物です。ここへ来た目的のひとつはこの建物を観ることでした。
レセプション
受付の横にはバルがあり、ここでワインや軽い食事をいただくこともできます。
ツァー開始
平日の午後ということもあり参加者は10人にも満たない数です。これなら予約なしでもOKだったかもしれません。
ガイドは30代とおぼしきモニカ Monica という女性。彼女の英語は「R」の発音が強い巻き舌の典型的なラテン系英語でした。
最初はガイドツァーお決まりのショートムービーの上映があります。
ムービーが終わると広い敷地内を歩きながら見学します。
この白い家屋はオーナーの住居でした。現在はここには住んでいないそうです。
緑に囲まれたのどかな風景が続きます。
砕いたワインボトルを利用したモザイク。
かつて使用していたワイン造りの道具類が展示されているのがいかもに歴史のあるワイナリーといった感じです。
途中でツァーの参加者が3人増えました。どうやら予約なしでやってきたようです。
製法やブドウの品種の説明の後は地下4階まであるセラーを見学します。
歴史を感じるボトリングの機械。
地下で出荷を待つカヴァのボトルたち。じっくり熟成しておいしくなぁれ!
最後はトロッコに乗って地上に向かいます。
試飲タイム
窓のない、いかにも洞窟といったスタイルの広いホールでお待ちかねの試飲タイム。ベンチが2台あるだけで基本は立ち飲みです。
ロゼと白のカヴァを1杯ずついただけます。コドルニウの中でもグレードの高い2本です。
モニカがサーヴしてくれました。
Gran Codorníu Pinot Noir Brut Rosé
1杯め。撮影する前に半分くらい飲んでしまいました(^_^; ピノ・ノワールを使用したロゼのスパークリング。よく冷えています。さっぱりした辛口❤️
Codorníu Reina Ma Cristina Blanc de Noirs
2杯め。コドルニウを王室御用達に任じた王妃マリア・クリスティーナの名前を冠したスパークリング。キレのいい泡ですがふわりとしたフルーティーな味わいも感じます。これもイケる。
ショップ
ショップは明るく開放的です。フレシネのショップに比べると入りやすい雰囲気。
軽くショップを見て回った後は受付でタクシーを呼んでもらい駅まで戻りました。所要時間はわずか5分。料金は10€(うち6€は迎車代)でした。
感想
フレシネとコドルニウ。両方のワイナリーを訪れてみましたが、ワイン好きな私としてはどちらのツァーも楽しめました。ただ時間に余裕のない方やそれほどワインに興味のない方はどちらか一方の参加でいいと思います。
両社を比較してみるとアクセスにおいてはフレシネが断然便利。ツァーの内容も大差ないですが、ワイナリーとしての雰囲気はコドルニウの方が素敵です。