高岡駅から徒歩圏内に2つの古い街並みが残っています。金屋町通りと山町筋です。どちらも重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
高岡駅北口
高岡駅前は思っていたより都会でした。コロナ太りで鈍った身体を少しでもリセットするべく、観光がてら2時間ほどウォーキングをします。金屋町→山町筋→高岡大仏→高岡古城公園と廻って高岡駅に戻る予定。
末広町商店街「すえひろーど」を歩いて金屋町通りへ。
鳳鳴橋
途中渡った千保川に架かる鳳鳴橋。
河原本町
昭和な街並みが続く河原本町。何の変哲もない通りですが心惹かれます。
金屋町通り
千本格子の家並みが続く金屋町通り。加賀藩2代藩主前田利長がここに鋳物師を呼び寄せたことから高岡鋳物発祥の地となっています。 昔ながらの家々と銅片が埋め込まれた美しい石畳の静かな佇まいが今も大切に保存されていました。
山町筋
豊臣秀吉が前田利家に与えた山車を高岡の街が拝領したことから、この辺りが山町と呼ばれるようになりました。昭和初期にかけて建造された土蔵造りの家々が点在しています。
土蔵造りの商家を代表する家「菅野家住宅」。菅野家は高岡の政財界をリードしてきた名家で、現在の当主は高岡ガスの社長だそうです。住宅の一部は公開され見学可能です。
木造3階建ての洋風建築と土蔵群を抱える元文具商の「旧谷道家」をリノベーションした「山町ヴァレー」。
青い屋根瓦がきれいです。
1914年(大正3年)に高岡共立銀行本店として建てられた旧富山銀行本店は清水組(現・清水建設)技師長の田辺淳吉(たなべじゅんきち)の設計によるもの。富山県唯一の本格西洋建築です。
高岡御車山会館。ユネスコの無形文化遺産に登録された「高岡御車山祭」にて曳く山車のレプリカが展示されています。
高岡大仏
奈良、鎌倉と合わせて日本三大仏に数えられるという「高岡大仏」。総高15.85m重量65tとまあまあのスケールです。
感想
街を歩いていて「いいな」と感じたのは自動販売機を見かけないこと。都内では住宅地の中でも半ば道路にはみ出した形で自動販売機が乱立していますが、まったく違いました。もちろん地区によっては景観保護の意味合いもあるでしょうが、暮らす人たちの心持ちというか精神が反映されているように思います。
高岡の中心部、しかも日曜の午後だというのにどこへ行っても人が少ない(いやほぼ居ない)のはコロナ禍による異常事態ではなく、これがごく普通の日常なのかもしれません。密とは無縁の暮らしが展開されていることに少し羨ましさを感じました。