167のランプの灯揺らめくカフェ北一ホール

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土曜の午後、小樽堺町通り。 道民割がスタートしたばかりの週末ということもあり、コインパーキングは札幌ナンバーの車でそこそこ埋まっています。 しかしパンデミック以前ならば観光客(特に大陸からの)で溢れていたであろう商店街は車の流れも人通りも途切れがち。寂しい限りです。

 

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さて。

小樽の街を歩いていると、そこかしこに「北一硝子」の名前を目にします。

北一硝子はもともと石油ランプの製造を行う会社でしたが、時代の変遷を経て事業内容をガラス製品の販売に変更したのだそうです。

ランプを作っていたのですからガラス製造のノウハウを持っていたのでしょうね。今ではガラス製品の企画・製造を始めとして、レストランやカフェを経営し酒類の販売も手掛ける多角経営の企業です。

 

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そんな北一硝子のショップのひとつ、北一硝子三号館の一角にある北一ホールにやって来ました。こちらは167個の石油ランプが灯る幻想的な空間を持つカフェなのです。

 

kitaichiglass.co.jp

  

石油ランプの点灯作業は開店と同時に始まり、スタッフが手作業でランプひとつひとつに火を入れていくのだそうです。

スイッチひとつでLEDライトが点灯する時代、こんなに労力をかけるのはある意味とても贅沢なことですね。

コロナ対策のためでしょう、店内に配置された丸テーブルのいくつかは椅子が撤去されて使用できないようになっていました。

 

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こんなに素敵なしつらえのカフェなんですが、意外なことにマックやスタバと同じようにセルフサービスシステムです。

  1. 入口左側のブースで食券(!)を買う
  2. カウンターで食券を出してオーダー
  3. ドリンク(または食事)を持って席に着く

1番奥のテーブルに席を取り、ハスカップソーダフロートをいただきました。ハスカップの酸味とソフトクリームの甘味のバランスが絶妙です。

 

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石油が燃える独特な匂いに包まれた店内でぼんやり灯を眺めていると、時間が経つのを忘れてしまいます。炎がもたらす灯りは心地よく、暖かく、胸にじんわり沁みるものがありました。

 

おまけ

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堺町商店街を歩いて目にしたポスター。なかなかの自虐ネタっぷりですね。観光業に携わる方々のご苦労が伝わってきます。

 

インフォメーション

【住所】
 北海道小樽市堺町7-26

【TEL】
 0134-33-1993

【アクセス】
 JR南小樽駅から徒歩8分

【営業時間】
 8:45~18:00
 支払いは現金のみ