北海道は醸造用のブドウの生産量が日本一、道内には30を超えるワイナリーが点在しています。小樽から余市まで足を伸ばしてワイナリーの見学や試飲をしてみたかったのですが、新型コロナウィルスの影響で叶いませんでした。
そこで小樽市内にあるワインカフェで余市産のブドウを使ったワインの飲み比べをしてきました。
明治45年(1912年)に建築された旧北海道銀行本店、小樽市指定歴史的建造物に指定されています。この建物の1階にお目当てのワインカフェ小樽バインがあります。
ワインカフェ「小樽バイン(BINE)」の店名の由来は[WINE]の頭文字[W]を当店経営母体のバス会社「北海道中央バス」の[B]、および店舗建物が小樽市歴史的建造物の指定をうけた元銀行店舗だったことに因んでの[BANK]の[B]といれかえた造語です。WEINと表記するドイツ語の「ヴァイン」の意味合いも持ち合わせています。
こちらを訪れるのはこれが2回め、2011年の8月の初訪問以来ですから9年ぶりになります。
中の様子は9年前の記憶にある通り。ずらりと並んだワインの樽が店内の雰囲気を盛り上げ、使い込まれた木の床にこの建物の歴史を感じます。
入店したのは12時を少しまわった頃でしたが、先客はランチを楽しむ3人連れと男性客がひとり。空いているのはいいけれどお店としてはかなり苦しいところですね。
このあとお寿司を食べるつもりなのでここでは食事をせずにワインだけいただきます。
ひとりなのでさすがにボトルを開ける訳にはいきませんが、グラスワインや飲み比べセットが充実しているのがうれしい。
スパークリングワインにも心惹かれるものがありましたが、「A.北の匠シリーズ飲み比べ 1,730円」をオーダーしてみました。
左から3→2→1の順に並んでいます。
ツヴァイゲルトレーベはオーストリア産の交配種、レゲントとケルナーはドイツ産の交配種で寒さに強いブドウです。
赤ワインはどちらもサラッとした口当たりで、ベリー系の果実味はそれほどでもなく強い酸味を感じました。レゲントの方が深く濃い色合いでわずかにタンニンが強いようです。
少し渋いくらいの方が好みなので酸味の強いワインはやや苦手です。チーズでもあればよかったな。
この中では白のケルナーがいちばん好みでした。マスカットのような爽やかな果実味が感じられ、酸味はあるものの穏やかで優しい印象です。なんとなくモーゼルのリースリングを思い出しました。
併設のワインショップで飲み比べたワインを購入することも可能です。Amazonでも売っているので買いませんでしたが。
お土産に手頃なボトル2,000円〜3,000円くらいの北海道産ワインがたくさん並んでいました。
インフォメーション
【住所】
小樽市色内1-8-6
【TEL】
0134-24-2800
【アクセス】
JR小樽駅から徒歩9分
【営業時間】
11:00~22:00
各種クレジットカード・電子マネー使用可