ANA NH55 羽田HND→新千歳CTS

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都道府県をまたぐ移動が緩和されてから2週間が経過した週末。

9ヶ月ぶりに訪れた羽田空港第2ターミナルは閑散としているかと思いきや、想像していたよりも人の姿が多かった。

しかし保安検査場に並ぶ人の列はなく、Premium Check-inもガラガラに空いている。

Apple Watchに表示させたQRコードでチェックイン。セキュリティゲートを通過する際に時計を外さなくてはいけないのが地味に面倒だ。

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エスカレーターを上がってANA LOUNGEへ。ここはいつもと変わらず搭乗を待つ人で埋まっている。大人も子供も揃ってマスク姿だ。

ドリンクのエリアにはガイドが貼られ、入口と出口が分けられていた。そして入口に立っているスタッフに「事前に消毒をお願いしております。」と促されて両手を出すとシュッと消毒液をスプレーされた。

ANAは優先搭乗を中止しているので搭乗口へ急ぐ必要はない。コーヒーを飲みながらギリギリまでラウンジで過ごすことにした。

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61番ゲートに着いたときにはすでに機内エリア別の6段階搭乗は終わっていた。

グランドスタッフはマスクの他にフェイスシールドを付けている。

搭乗ゲートを通過した先にも消毒液が置いてあり、乗客はみな慣れた様子で使っている。私も同じように消毒液をワンプッシュ、手を擦り合わせながら機内へと向かった。

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機材はB772、普通席のアブレストは3-4-3だ。10列目までの前方座席は満席で、座席指定をした段階で判っていたことだが隣席ブロックはされていない。

後方を振り返ると後ろの席になるにつれて人の姿は数えるほどになりほぼ空席に近かった。

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すべての搭乗客が着席したのを確認した後、希望者は座席を移動してもよいとクルー達が声をかけていた。ここで隣に座っていた男性が席を移ったので、結果的には隣席ブロック状態になった。

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窓の外は雨が降り続いている。風はそれほど吹いていない。目的地は晴れているはずなので雨は気にしないことにした。

離陸態勢に入った。

エンジンの音がひときわ大きくなり、機体の振動が座席を通じて身体全体に伝わる。

あ、この感じ、久しぶりだなぁ。いつもならば特に気にも留めないようなことなのになぜかとても新鮮に感じた。

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マスク姿のクルーはさらに手袋を着用してドリンクサービスを始めた。ドリンクは冷たい緑茶とリンゴジュースの2種類だけ。リンゴジュースをお願いした。
クルーが渡してくれた紙コップはプラスチックの蓋が付いていて、ストローがそっと添えられる。

withコロナの時代、航空会社の経費は嵩みサービスはどんどん簡素化されていく。前の座席のポケットにあるはずの機内誌がない。機内販売も中止。ドリンクがあるだけマシなのか。

窓の外に目をやると機体は雲の中にいる。先の見えない白い世界が広がっていた。

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新千歳空港に到着した。

機体は8番ゲートに向かってゆるゆると移動し、やがて停まった。 停止してもすぐに座席を立ってはいけないなずなのにみな立ち上がっている。 ソーシャルディスタンスを保って降機するはずなのに前後の間合いを詰めてしまう。

事前アナウンスで説明された注意事項は守れられなかった。


新しい生活様式、などと世間では言われているが人の意識を変えるにはまだまだ時間がかかりそうだ。

そんなことを考えながら席を立ち、飛行機を降りた。

 

フライトデータ

航空会社:ANA
便名:NH55
搭乗日: 2020/07
路線: 羽田(東京) → 新千歳(札幌)
機体記号:JA707A
機材:Boeing 777-281/ER
座席番号:6A
搭乗クラス:エコノミー