日曜の夕方。同じ電車で到着した乗客たちと一緒に空港へ続く地下通路を歩いていた。
エスカレーターで出発ロビーまで上がり、ショッピングエリアに立ち寄る必要もなかったのでPremium Check-inへ向かう。
保安検査後そのままダイレクトにANA LOUNGEへ来てしまったので、利用客がどのくらい居たのかその様子はよく判らない。乗って来た電車の空き具合からしてあまり多くはないだろうと思った。
羽田空港と同じように保安検査を抜けてエスカレーターで上がるとそこがラウンジ。
奥行きが長いラウンジは大きなテーブル席やカウンター席を多用して、無駄に空席が出ないように工夫されている。
羽田空港のPOWER LOUNGEによく似た印象だが密度が違う。空間を贅沢に使ったPOWER LOUNGEに比べてこちらはやや詰め込み過ぎの感があるかな。
ラウンジから搭乗ゲートへ移動する短い距離の間、行き交う人の姿はわずかだった。
10番ゲートに到着したのは6段階搭乗がそろそろ終わろうかという頃合い。最後のグループに交じって搭乗した。
座席は1K。ポイントを利用してプレミアムクラスにアップグレードした。
荷物を納めた後、搭乗してくる人を避けつつ写真を撮っていると、
「(座っている)お写真をお撮りしましょうか?」
とクルーが声を掛けてくれたが慎んで辞退させてもらった。ブログ用に写真を撮っているだけなので自分が写っていては困るのだ。
B788のプレミアムクラスはこんな時でも満席だ。シートは国際線の短距離路線でよく見かけるクレードルタイプ。
個人的にはA321neoの方が断然好み。四角くてすっきりしたデザインも気に入っている。
離陸後シートベルト着用サインが消えて少し経った頃機内Wi-Fiを試してみた。しかし接続はできたものの通信速度はとてつもなく遅い。早々に嫌気がさしWi-Fiは諦めて食事を待つ間は個人用モニターで機内エンタメを観ることにした。
マスク姿に手袋を着用したクルーによって食事のトレーが運ばれてきた。ミシュランで星を取ったこともある「神楽坂くろす」の店主が監修した和食だという。
ドリンクはシャンパーニュをお願いすると「このままで失礼します。」と抜栓していない状態でボトルを渡された。
せめてこのキャップシールだけでも剥がしてくれたらいいのになぁ、と思った。これもwithコロナの時代の接客ということか。
シールを剥がすのに手こずってようやく開けたシャンパーニュは可もなく不可もなし。
食事はどれもおいしかった。
いや、そんなにあっさりとした感想では申し訳ないだろう。なにしろめったに乗らない(乗れない)プレミアムクラスに乗ること4回めにしてようやくおいしいと思える食事に出会えたのだから。これは記念すべきことなのかもしれない。
ただひとつ、不満があるとすれば合鴨ロースか。
ANAでは和食に合鴨が定番なのだろうか? 私が搭乗するとなぜか遭遇する確率が高いのだけれども。
おいしい食事に満足した後は可もなく不可もないシャンパーニュをもう1本いただいた。
食事
【神楽坂くろす監修】
- 合鴨ロース、海老芝煮、擬製豆腐、炙りとうもろこし真丈、焼き蓬麩田楽、ワサビ風味枝豆
- 茎わかめきんぴら
- あられ海老団子
- 太刀魚唐墨焼き煮、アスパラガス、ミニトマト
- 煮穴子飯
- ほうれん草の味噌汁
ドリンク
フライトデータ
航空会社:ANA
便名:NH78
搭乗日:2020/07
路線:千歳→羽田
機体記号:JA809A
機材:Boeing 787-8 Dreamliner
座席番号:1K
搭乗クラス:ファースト