自分でできることはとりあえずやる主義なので、バルセロナ旅行中のアクティビティのほとんどは公式サイトから予約・購入していました。ただ2つを除いては。
カサ・バトリョとカサ・ミラのチケットはVELTRAで購入しました。理由は公式サイトより少しだけ安かったからです。わずか数ユーロのことですが、「やった、お得に買えた!」と単純に喜んでいました。しかし思わぬ落とし穴があるものです。
VELTRAのバウチャー
4月30日朝8:45。私はカサ・バトリョの前に居ました。すでに入場待ちの行列ができて始めています。私もさっそく「FASTPASS」と表示のある列に並びました。手にはバウチャーを持って。前に並んでいるのは10人程度、これなら楽勝です。
やがて入場開始時間になり、優先入場と並行して一般入場も始まりました。
入場拒否された
チケット購入の般列には並ばず、「FAST PASS / SKIP THE LINE」等と書かれた列より先に進み、お近くのスタッフへ声をかけてバウチャーをご提示ください。スタッフがチケット窓口でバウチャーとチケットを交換し、お客様へチケットをお渡しします。
私はバウチャーに書かれている通りに行動しました。ところがスタッフから返ってきた言葉は、
「チケット売り場に並んで。」
は? いやいや、そうじゃないでしょ。これは FASTPASS よ、バウチャーに Skip the line! て書いてあるじゃない。それでも冷たく、
「並んで!」
ちょっとー、英語判んないの? ここに書いてあるでしょ?
…しかーしまったく取り合ってはもらえませんでした。 仕方がないので窓口へ向かいました。行列に並ぶ人たちの視線が痛い。
うー、これじゃまるで私がズルしてゴネたみたいじゃない。納得がいかない。釈然としないまま窓口の列に並んだ私に、
「Skipできなかったんですか?」
と背後から日本語で声をかける人がありました。振り返るとそこに1人の若い女性。なんと彼女も私と同じようにVELTRAのバウチャーを手にしていました。そして同じようにチケット売り場に並ぶようにと言われたそうです。
彼女はCさんと言って三重県出身、バルセロナには1人でやって来たということでした。窓口でチケットを手に入れた私たちは再び入場待ちの行列の最後尾に並びました。なんてバカバカしい。列に並ぶのが嫌だったから優先チケットを買ったはずなのに。
もしやカサ・ミラも?
並んでいる間ふと気になったのが、バッグの中にあるVELTRAで購入したカサ・ミラのチケットのこと。もしかしたらそっちもダメなんじゃない?
Cさんに聞いてみたところ、やはり彼女もVELTRAで購入したカサ・ミラのバウチャーを持っていました。
「これじゃカサ・ミラもダメかもしれないね…。」
当社はお客様とツァー催行会社との間で生じた損害については、一切の責任を負わないものとします。
バウチャーにはこのような記載がありました。つまり免責を謳っているので、この件に関してVELTRAにクレームを入れても無駄ということです。
まあ、クレームを入れたって何の助けにもならないのでするつもりもないけど。
ようやく入場できたのは9:30近く。せっかく朝1番でやってきたのに…。カサ・バトリョの中はラッシュ並みの大混雑ぶりで、ゆっくり観るどころか移動するのもままなりません。ため息が出ます。
とはいえ、そうそう悪いことばかりではありません。Cさんと話しているうちに夕食を一緒に食べようという流れになりました。お互いスペインの電話番号を持っていたので番号を交換してその場は別れました。
結論
わずか数ユーロをケチったばかりにこの有様です。やはりチケットは公式サイトから購入しないとダメですね。いい教訓になりました。
これからバルセロナに行かれる方はご注意下さい。