ある年の夏。ベルギーからドイツへ向かった旅の途中、オランダのマーストリヒトでおいしいクロケットを食べたお話です。
オランダの食
ベルギーとドイツに挟まれた国境の街マーストリヒトはオランダ最古の都市です。EU(欧州連合)に関連する条約「マーストリヒト条約」が締結されたことで有名ですね。昔世界史の授業で習いましたっけ。
失礼ながらオランダにはあまり美食のイメージがありません(笑) よく食べられているのは野菜や豆、肉、ソーセージ、ゴーダやエダムなどのチーズが中心の素朴な家庭料理。またクロケット・ハーリング・フリッツといった独自のファストフードもありますね。どちらかというと食事は単純に食欲を満たすもの、という実用的な考えの食文化ではないでしょうか。
Sjinkerij de Bóbbel
食に期待ができない国に来たとはいえ、どうせならばおいしいものが食べたいと思うのは当然の欲求です。そこで口コミを頼り選んだのがこちらのお店。
Sjinkerij de Bóbbel は2012年のオランダTOP100レストランの中で1位を勝ち取ったマーストリヒトの有名店だそうです。お店はオシャレなブティックが立ち並ぶウォルフ通りにあります。
内装は白とダークカラーでまとめられていてとてもシンプル。 客層は若い人から年配者まで幅広く、やはり人気店なのが伺えます。表情があまり変わらない黒いエプロン姿のおじさまがひとり、カウンターの向こう側からこちらを見ています。ちょっと怖いぞ。
通りに面したカウンター席に付きました。ひとりだとこのような席を選ぶことが多いですね。英語のメニューを眺めながらビールとクロケットをいただくことにしました。
-Brand Pilsener 5.0%-
ブランズ・ピルセナー。少し濁りのある明るい色のラガー。きめ細かい泡とほどよい苦味が心地よいビールです。
-Croquette van Galloway Rund-
ギャロウェイ牛のクロケット。パンの上にクロケットとサラダがキレイに盛られた1皿です。クロケットってファストフードだと思ってましたが、こんなにオシャレにもなるのですね。中身はトマトクリームソースとお肉とマッシュポテトといったところでしょうか。おいしいのでびっくりしました(失礼か!) パンは素朴な味でちょっと硬かったかな。
インフォメーション
【住所】
Wolfstraat 32, 6211 GN Maastricht
【TEL】
+31 43 321 7413
【アクセス】
マーストリヒト駅から徒歩12分
【営業時間】
日-水 10:00~01:00
木金土 10:00~01:00