2017年8月17日のテロ事件が記憶に新しいランブラス通り。美しい並木道には観光客目当ての店が軒を連ねています。
リセウ劇場 Gran Teatre del Liceu
ランブラス通りの最寄り駅はメトロ3号線 Liceu 駅。地上へ出ると目の前にリセウ劇場があります。
ジョアン・ミロが制作したモザイクタイル「Pla de l'Ós」(熊の計画)。テロに使われたワゴン車はこのタイルの上で止まったということです。
さてランブラス通りをぶらぶらした後は、グエル邸の見学予約まで時間をつぶすべくピンチョス・バルへ向かいます。
イラティ IRATI Taverna Basca
ランブラス通りから1本脇にそれた道にそのお店はありました。
イラティ IRATI Taverna Basca の店構えは思いのほか小さい。しかしウナギの寝床のように奥に長い店内は混雑していました。これは想定内、わざわざ混雑している時間帯を狙ってやってきたのです。なぜならピンチョス・バルは混雑している方が料理が新しくおいしいということなので。
ピンチョスとはバスク地方の料理でオードブル(あるいはカナッペ)の一種。薄く切ったパンの上に調理した魚や肉などを乗せて楊枝で刺したピンチョスが、長いカウンターの上に所狭しと並んでいます。
カウンターで立食
ピンチョス・バルでは立食が基本です。混雑していても回転が早いのでひとりならばスペースを見つけられないこともありません。カウンターの一番奥まで行って無事スペースを確保しました。お店のスタッフに白ワインをオーダーしてお皿を貰います。
「Excuse me.」を連発してカウンターの前に立つお客の間から手を伸ばし、大皿の上のピンチョスを取ります。これがなかなか大変だったりして。ようやく3つ選びました。パンの上に載った具はサーモン、牛肉のパテ、オイルサーディン。このお店のピンチョスはひとつ2€でした。
3つでは物足りないかもと思いましたが、パンと一緒に食べるのでそこそこお腹も膨れて満足でした。
店内を見渡すと軽く飲みながらピンチョスをつまむ程度で、どちらかと言うとおしゃべりに熱が入っている人が多いようです。そもそも1日5食が基本というスペインの食文化からすると、1回の食事で満腹感を得るという考えがないのでしょう。小腹が空いたらまた別の店で何か食べればいいだけですから。
店の奥には着席して食事のできるレストラン・スペースもありますが、利用している人の姿はありません。夜はここも満席になるのかもしれないですね。
お会計は飲み物と食べ終わった楊枝の数に応じて請求されます。回転寿司と同じシステムですね。白ワイン1杯とピンチョス3つで9.30€でした。メニューがなくても料理が一目瞭然、食べる量も自分で調整が可能。ひとりでも気軽に立ち寄れるのでオススメです。