ブルネイ・ダルサラームの国家元首はムスリムの国らしくスルタンの称号を持つ国王です。
立憲君主制を布いていますが、ハサナル・ボルキア現国王が首相・蔵相・国防相を兼任しているのでほぼ絶対君主制と言えるでしょう。
そしてこの国王陛下は総資産が200億ドルを超えるという桁違いのお金持ち。オイルマネーで潤う中東の君主(首長)達よりもさらに裕福です。紫禁城よりも広いという世界最大の王宮に住んでいます。
そんなリッチなブルネイ王室のお宝が展示されている博物館「ロイヤル・レガリア」へ行ってきました。
外観
丸いドーム型の屋根がひときわ目立っています。1967年に即位した現国王の即位25周年を記念して1992年に建設されました。
営業時間
2017年11月現在の情報です。
月曜-木曜:9:00-16:30
金曜 :9:00-11:30, 14:30-16:30
見学料金
無料です。
見学までの流れ
土足禁止
正面入口の右側にある見学者用の入口から入ります。下足箱が並んでいるのですぐ判ると思います。内部は土足禁止なので靴を脱いで下足箱の中にあるスリッパを履くか、素足(靴下は可)で中へ入ります。
写真撮影禁止
中へ入ると右側にある受付に誘導されるので受付で名前と国籍を記帳します。ロッカーの鍵を渡されますので、手荷物はすべてロッカーに預けます。また内部は1階のホール部分を除いて写真撮影は禁止です。
見学開始
受付の左にある自動ドアから中へ入ります。
撮影禁止の展示物の数々
初めに現国王の生い立ちやブルネイ独立までの歴史的な歩みを紹介する展示があり、その後は国王の装束・王族の衣装・王冠など王室にまつわる品々が続々と続きます。どれもすべて手の込んだ立派なものでしたが、これまでに観てきたヨーロッパ王室やキリスト教会の宝物庫の展示品のほうがよりゴージャスだったかなと思いました。(個人的な意見ですが)
もちろん、王宮にはもっと豪華絢爛なお宝が数限りなくあるのでしょう。
ガラスケースの中に収められた玉座を展示している部屋には警備兵がいましたが、それ以外のスタッフは女性が多かったです。みな暇そうにスマートフォンをいじっていました。
王室の財宝以外に世界各国からブルネイに贈られた宝飾品・美術品なども多数展示されています。美術品の中にはなかなか面白いものがありました。中国から贈られた妙なもの(笑)とか、クリスタルでできたマレーシアのブルー・モスクの模型などは興味深かったです。
1階ホール(撮影可能部分)
国王即位の式典の際に使用された輿。大きすぎて全景が入りません。
玉座。
ドームの内側はきれいな幾何学模様です。
じっくり見学すると2時間は必要かもしれません。見学する人の姿もまばらで、冷房の効いた快適な館内でゆっくり過ごすことができました。無料で見学できるのでブルネイを訪れた際にはぜひ行ってみることをお勧めします。