この日はトリーアに別れを告げてルクセンブルクへ移動します。7:50にホテルをチェックアウトして駅へ向かいました。ただし、鉄道は使いません。路線バスを乗り継いでルクセンブルクまで移動することにしました。
118番のバスに乗る
トリーアからルクセンブルク中心部までは距離にして約50km、車で1時間弱。
ルクセンブルクは国民1人あたりのGDPが世界1という富裕国。そのため給与が高く所得税の低いルクセンブルクの企業で働き、物価の安いトリーアに住むといった人が年々増えているのだそうです。
そんな通勤者の足となるのは自家用車よりコストのかからないバス。ルクセンブルクのバス運営会社 RGTR がルクセンブルクとトリーアを往復する118番のバスを運行しています。
終点はルクセンブルクの新市街
曜日に注意!日曜は運休
トリーア発の時刻表。ご覧の通り、バスの便数は月曜から金曜の朝と夕方に集中しています。当然土曜日はぐっと数が減り、日曜日はなんと運休してしまいます。休日出勤する人なんで居ないんでしょうね、きっと。
片道わずか 5€
トリーアの駅前にちょうど118番のバスが停まっていました。どうやら8:03発のバスに間に合ったようです。混雑していたら1本見送ろうかと思っていましたが、通勤のピークが過ぎたとみえて席に座る人はまばらです。
ハンチングを被った運転手に「Good morning!」と言って乗り込みました。(つまり私は英語しか判らないという意思表示)
「このバス、
「そう、
「片道。」
「それなら5€。」
国境越えのバスなのに5€とリーズナブル。私が席に着くとバスはすぐに発車しました。
私は機内持込サイズのスーツケースなのでそのまま持って乗りました。
座席の下は空いていますが、スーツケースを入れるほどのスペースはありません。途中のバス停でキックボードを持った女性が乗ってきて、座席の下にしまっていました。なるほど。
バスは渋滞もなく快調に走り続け、9:04キルシュベルクのバスターミナル Kirchberg, Gare routière Luxexpo に到着しました。
キルシュベルクは「ヨーロッピアン・センター」と呼ばれるほどに、欧州投資銀行・欧州議会事務局などのEU機関や大手銀行などが集中しています。そこで働く人たちもこのバスを利用しているかもしれません。
例の女性がキックボードを準備しています。ここから会社まで乗っていくのでしょうね。
バスターミナルは工事中
キルシュベルグのバスターミナルはルクセンブルク新市街にあり、住宅街へ行く
ターミナルは現在絶賛工事中。Google map で見ると青空駐車場だったところが立体駐車場になっています。これが完成すればここに自家用車を停めて、バスやトラムを利用する人が増えるのかもしれませんね。
バスターミナルに貼ってあった案内図。一応ラミネート加工されてはいますが、ぐにゃぐにゃに反り返っています。なんて雑な(-_-;
この案内図によるとルクセンブルク旧市街へ行くバス停は2ヶ所、路線が多くて近い方のバス停 Hugo Gernsback で待つことにしました。
194番のバスに乗る
すぐに194番のバスがやってきました。ステップが低く昇降口を広く取ったバスで、荷物を持っても乗りやすかった。市バスの運賃は一律2€です。
同じ会社のバスなのでシートの模様は一緒でした。
アプリでバスのルートを確認しながら Luxembourg/Centre, Royal で下車しました。この時点で時刻は9:25、無事にルクセンブルク旧市街に到着です。
地図のルートで歩いてホテルに向かいました。
利用する時間帯に注意
トリーア中央駅からルクセンブルク旧市街まで路線バスだけを使って移動しました。所要時間は1時間20分、運賃は7€とリーズナブルでした。
鉄道で移動する場合は20分ほど時間の短縮になりますが、運賃はバスの約3倍です。
どちらも乗換が1回あるは同じなので、118番のバスも選択肢に入れてはいかがでしょう?
ただ、利用する時間帯には注意が必要かと思います。通勤者に配慮して混雑するピークの時間帯は避けた方がよいですね。