朝からしとしと雨の降る土曜日。5月のバルセロナは本当に雨が多くてうんざりです。
午前中はミロ美術館へ。
150番のバスで行く
ホテルを出てタラゴナ通りを歩き、アレーナ・デ・バルセロナの前から150番のバスに乗りました。美術館はモンジュイックの丘にあるので、バスは緩い坂道をゆっくり登って行きます。
チケット
入館にはピカソ美術館で利用したArticketBCNをまた使います。これがあれば予約の必要もないし、日にちを選ばずフレキシブルに使えるからこういう時に便利ですね。
入口は中央に仕切りがあり、団体客・オンラインチケット購入者・ArticketBCNは右側で待ちます。
ピカソ美術館ほど混雑しないだろうと踏んでいましたが、到着した時に待っていたのは日本人の4人連れだけ。
=Personnage(人物)1970年作=
入口の横にあった、E.T.みたいな彫刻。当然E.T.の方が後ですけど。
時間になり中へ。案内に従って左側へ進みます。最初の展示室の手前に居たスタッフにArticketBCNを提示すると、チケットと引き換えてくれました。
展示内容
スケッチ・絵画・デッサン・テキスタイル・彫刻と作品は多岐にわたっています。
現代美術にはあまり興味がないのですが、ミロの作品は色使いやモチーフにポップな感じがあってまあまあ好きなほうです。そうは言っても難解な作品も非常に多く、興味が湧いた作品を重点的に観て歩きました。
絵画
=Chanson sur fond blanc(白い背景の歌)1966年作=
=Le Sourire d'une larme (涙の笑顔)1973年作=
彫刻
=Couple d'amoureux aux jeux de fleurs d'amandier(アーモンドの花と戯れる恋人たち)1975年制=
奥にある大きな彫刻。これは人の姿に見えなくもないですが、どのへんがアーモンドの花なのか…
=Homme et femme dans la nuit(夜の男と女)1969年作=
…これに至ってはひっくり返った丸いスツールと四角いスツールにしか見えません。
=Oiseau solaire(太陽の鳥)1968年作=
ガッツポーズしながら右手で何かを指差している人、かと思いきや
=Estela de doble cara(両面モノリス)1956年作=
こちらが裏側らしいのですが、なんだか日本画のように見えてなりません。表側はこちら⤵︎
Double-sided monolith | Sculptures and ceramics | Catalog of works | Fundació Joan Miró
テキスタイル
=Tapestry of the Fundació(財団のタペストリー)1979年作=
とても大きなタペストリー。図柄は星と月と女性を表現しているそうです。
Alexander Calder
=Font de mercuri(水銀の泉)1937年作=
ところでこの美術館にはミロ以外の作品も多く展示されています。これはアレクサンダー・カルダーの作品。
2つの企画展
常設展の他に企画展をやっていましたので、合わせて見てきました。
Jerónimo Hagerman
カラフルなイガイガ君がいっぱい吊るされています。
http://www.jeronimohagerman.com/
伊東深水
もうひとつは美人画家の伊東深水。今年亡くなった女優の朝丘雪路さんのお父上です。
オリエンタルなものに惹かれる欧米人は多いのでしょうね。小さな作品ばかりでしたが、みなさん興味深げに鑑賞してました。
カフェ
歩き疲れたので併設のカフェでひと休み。 雨でなかったら外の席のほうが気持ちよさそうです。
ちなみに記事トップの写真はテラスから見下ろすバルセロナの街。晴れていたらさぞや素晴らしい眺めになっていたことでしょうね。
感想
この手の現代美術は好みが分かれるところですが、展示している作品数はそれほど多くないですし、絵画だけでなくいろいろな種類の作品があるのでそこそこ楽しめました。
混雑とは無縁だったのでゆったり見て回ることができてとてもよかったです。本来美術館とはこういうものですね。
インフォメーション
【営業時間】
火・水・金・土 10:00 - 20:00
木 10:00 - 21:00
日 10:00 - 15:00
月曜・祝日は休館
【見学料金】
12.00€ カード可
【公式サイト】
www.fmirobcn.org/en/