ワルシャワからウィーンまでは引き続きLOTポーランド航空のフライトで移動しました。LO225便は日によって機材がコロコロと変わります。これは新規導入したB737MAX8が不具合による事故で運航を自粛せざるを得ないという現状もあるのかもしれません。
ビジネスクラス・エコノミークラスに関係なく乗客が一緒くたに混載されたバスに乗り機内へ向かいました。
キャビン
この日の機材はエンブラエルERJ-170、エンブラエル機に搭乗するのはこれが初めてです。2-2のアブレストのナローボディ機は私がこれまで搭乗した中では2番めに小さな機材。1番小さい機材は19人乗りのビーチクラフト1900Dですので、たぶんこの記録はこの先も破られることはないでしょう。
ちなみにビジネスクラスの乗客は私だけでした。
シート
隣の席がブロックされている以外はエコノミークラスとなんら変わりのないシート。短時間のヨーロッパ路線ではこの手のなんちゃってビジネスクラスが当たり前になっています。
そうなると前後が狭いとはいえ、ちゃんとビジネスクラス用のシートが存在したアエロフロートはかなりポイントが高いのかも。
この機材で評価すべきは頭上の棚の収容力ですね。機内持ち込みサイズのスーツケースが余裕で収まります。もしかしたら入らないかも?と思っていたのですがまったくの杞憂に終わりました。
バルクヘッドシートを指定していたので足元はゆったりです。通常バルクヘッドシートはモニターが無い(格納されている)ので敬遠する方もいるでしょうが、この機材にはもともとモニターが無いのでそういった不便さはありませんね。
ウェルカムドリンク
ウェルカムドリンクはプラカップに入ったオレンジジュース。
クルー
さてカーテンで隔てられたビジネスクラス・プレミアムエコノミークラスを担当するのは、若い頃のイケメンだったミッキー・ローク(!)にどことなく似ている男性クルーただひとり。
このミッキー氏、驚いたことに私に対しては終始日本語でサービスしてくれました。
「日本語が上手ですね。」と言ってみると、親指と人差し指をちょっぴり広げながら「スコシダケ。」と照れて笑っていたのも可愛げがあってよろしい。
機内はかなり冷房が効いていて少し寒かったのですが、こちらが頼む前にすかさずブランケットを持ってきてくれたりと気が利いています。
17:32離陸。
食事
離陸して10分ほどで食事のサービスです。1時間強のフライト時間ではクルーは仕事が多くて大変ですね。
食事に添えられていたメニューカード。 ローストビーフと南米産の雑穀の一種キヌアのサラダ。キヌアって言いにくい。ついキアヌ、と言ってしまいそうになります。
キヌアは初めていただきました。クスクスみたいな感じかと思いきや、もっとプチプチとした食感です。
ワインはフランス産と南アフリカ産があるというのでフランスワインをいただきました。
ブレンドではない100%メルローです。ローストビーフとの相性もまずまずでした。
食後は紅茶をお願いしました。てっきりお湯とティーバックが出てくるのかと思いきや、ちゃんと完成形でサーヴされました。
そろそろ空港が近いのか機体は徐々に高度を下げています。
もうすぐ到着という頃、雲の切れ間から薄明光線を観ることができました。なんて神々しい風景なんでしょう。何度見ても感動的です。
18:36予定より少し早くウィーン国際空港に到着しました。
くだんのミッキー氏は「アリガトウゴザイマシタ。サヨナラ。」と笑顔で見送ってくれましたよ。彼のおかげでなかなか楽しいフライトでした。
フライトデータ
航空会社:LOTポーランド航空
便名:LO225
搭乗日:2019/08
路線:ソウル→ワルシャワ
機体記号:SP-LDF
機材:Embraer ERJ-170-100
座席番号:3A
搭乗クラス:ビジネス